歯の神経と治療方法
- 2022年11月16日
- 虫歯
歯の神経と治療方法
「大きめのむし歯がありますね。」
「歯の神経までむし歯が到達しているので、神経をとる治療が必要てす。」
えっ?神経をとる…?イヤだ…だけど痛いのもイヤだ…
こんな思いをされた方もおられるのではないでしょうか?
歯の神経
歯の中には痛みをつかさどる神経がはしっています。これを歯髄 ( しずい ) といいます。
人の体には様々な神経がたくさんかよっていますが、例えば目、これはモノを見る神経です。舌であれば味を感じる神経がかよっています。では歯の神経は?
歯の神経は基本的に痛みしか感じません。そのため大きなむし歯ができたり、歯が折れたりするとズキズキと痛むわけです。
なぜ神経をとるのか?
むし歯が大きく、歯髄が顔を出している状態になるとズキズキと痛みがでで、基本的に放置していても治ることはありません ( 歯髄が壊死 ( えし ) すると痛み自体は軽減することもあります ) 。そんなとき、歯髄を取り除き、歯髄のあった管を消毒し、清潔にすることを根管治療 ( こんかんちりょう ) といいます。この治療により炎症を取り除き、痛みをとるという流れになります。
でも・・・
できることなら歯髄はとりたくないですよね?ですので、痛みがでたら歯医者!というよりは、定期的にメインテナンスをさせていただいて可能な限り予防につとめるというのが我々の思いです。
また仮にむし歯が大きくても歯髄をとらなくて済む可能性のあるお薬 ( 自費診療となります ) についても日々勉強をかさねております。ケースは限られますが、歯髄を温存できる確率もあがってきました。
一本の歯の生命に懸命になりたいと思っております。
神経をとることが悪い治療ではなく、痛みをとるということは我々歯科医師の大きな責務でもあります。
しかしながら神経をとる根管治療は再治療の可能性が文献的にも高い治療でもあります。
そのような背景を知っていただきながら、質の良い治療を提案、提供したいと日々思っております。
【いしだ歯科・小児歯科クリニック 大阪 住吉区 我孫子道 根管治療 神経 抜きたくない とりたくない MTA】