鋏状咬合
- 2023年5月22日
- 矯正歯科
鋏状咬合→はさみじょうこうごうと読みます。シザーズバイトとも言いいます。
歯列矯正を希望される方の多くは、前歯の歯列不正が気になるということで来院されます。しかし、前歯はきれいに並んでいるけれど、実は奥歯の歯並びや噛み合わせに問題を抱えているケースもあります。これは上下の臼歯(奥歯)の前後的かつ左右的なずれです。
臼歯(奥歯)の前後的なずれは、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)として前歯部にも影響が現れるので、歯列不正を認識しやすいといえます。その一方、臼歯の左右的なずれは、一般の方には認識しにくい場合が多いのです。その代表的な歯列不正のひとつが、今回解説します、鋏状咬合(シザーズバイト)です。
鋏状咬合は、上顎臼歯がより外側に、そして下顎臼歯がより内側に並ぶことにより、上下臼歯の噛み合わせにすれ違いを生じている状態を指します。歯の噛む面同士が当たらずに側面同士であたっている状態です。
頻度の多いのは第一大臼歯や第二大臼歯の鋏状咬合です。上顎臼歯が外側に、下顎臼歯が内側に生えることで、上下の臼歯が正しくかみ合わない状態となり、後方の臼歯なので、歯列不正に気が付きにくいという特徴があります。
鋏状咬合は、下顎を反対側へずらして、顔の左右非対称も引き起こす可能性があります。
また鋏状咬合は、下顎を反対側へずらす噛み合わせであるとともに、鋏状咬合になった側は適正な噛み合わせ高さを維持することが出来なく、噛み合わせが低くなります。これにより、顔貌は鋏状咬合がある側とは逆の方にずれて左右非対称になり、目の高さも左右で差を生じたりすることもあります。さらに最後方臼歯である第二大臼歯の鋏状咬合は、特に顎関節にも負担がかかるため、顎関節症にもなりやすくなります。少し専門的で難しい内容ですが、前歯のみならず、奥歯にも歯列の不正はおこりさまざまな影響をおよぼす可能性があるということです。
もし、鋏状咬合を指摘されたら、早めに歯列矯正についての相談をうけられるとよいと思います。
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