進行してしまった歯周病の治療|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

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進行してしまった歯周病の治療

進行してしまった歯周病の治療

重度の歯周病には手術が必要になることがあります。これは一般的に歯周外科とよばれます。歯周外科手術にはいくつかの方法がありますが、歯周ポケットに対しておこなう処置の中で代表的なのがフラップ手術です。歯ぐきを切開して、歯周ポケット内に深くまで入り込んだ歯垢や歯石などを取り除きます。

歯周組織の破壊が進むと手術が必要に

歯周炎は、歯ぐきだけでなく、歯を支える歯周組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)に炎症が起こる病気です。歯と歯ぐきの境目 には、歯肉溝と呼ばれる0.52mmほどのすき間があります。このすき間に、歯周病関連細菌のかたまりである歯垢 や、歯垢や歯石が付着すると、歯ぐきが炎症を起こします。そして、徐々に歯と歯ぐきの境目のすき間が深くなっていきます。これを歯周ポケットといいます。

重度の歯周病では、歯周ポケットの深さが約6mm以上になり、放置すると、最終的には歯槽骨が溶けて歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の治療で重要なのは、歯垢や歯石を除去してコントロールすることです。軽度の歯周炎であれば、毎日の適切な口腔清掃とともに、歯科医院でスケーラーという専用の器具を使ったスケーリングや、ルートプレーニングなどを行えば、症状の改善が期待できます。

しかし、歯周組織の破壊が進んで歯周ポケットが深くなり、歯周基本治療であるスケーリングやルートプレーニングでは歯垢や歯石を除去できず、歯周炎が進行する時には、歯周ポケットの深さを減少させる歯周外科手術が必要になることがあります。

また、場合によっては、特殊な材料を用いて部分的に失われた歯周組織を再生させる手術を行う場合もあります。歯周外科手術は、それぞれの病態にあった方法が適応されます。

歯肉(歯ぐき)を切開し、歯根面を見えるようにし、歯垢や歯石を取り除く

歯周ポケットを改善するための歯周外科手術の一つがフラップ手術で、歯周基本治療を行っても歯周ポケットが残り、歯周ポケットの深さが4mmを超えるような場合に行います。

まず、歯科用麻酔をし、歯ぐきを切開します。そして、歯周ポケット内の歯根を見えるようにして、歯周ポケット内に残存した炎症性組織を除去し、スケーリングやルートプレーニングなどで歯垢や歯石を取り除きます。歯垢や歯石を取り除いた後は、必要があれば、歯槽骨を整形し、歯ぐきを縫い合わせ、約1週間後に抜糸をします。フラップ手術に必要な時間は、対象となる歯の本数にもよりますが、約12時間になります。

フラップ手術は、歯周ポケットの奥深くの病巣を直接目で見て確認できるので、徹底的にきれいにすることができるのが利点です。ただし、これにより歯周炎の進行を一時的に食い止めることができますが、すでに破壊された歯周組織を元に戻すことはできず、手術後に歯ぐきが少し下がってしまうという欠点があります。

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