超音波スケーラー
- 2023年4月12日
- 予防歯科・クリーニング,歯周病
超音波スケーラー
今回は、歯のクリーニングや定期検診の際によく使用する超音波スケーラーについて解説します。
超音波スケーラーとは
注水下で、超音波振動を利用して歯の表面に付着した歯石やバイオフィルムを粉砕、洗浄する器械です。
※バイオフィルム:微生物の集合体のことで
わかりやすくいうと台所やお風呂にできるヌメリです。口腔内ではプラーク(細菌)を長時間放置するとバイオフィルムになります。
超音波スケーラーにはイリゲーション効果とキャビテーション効果があります。
・イリゲーション効果とは
水に流れを作り、歯石やバイオフィルムを洗い流します。歯周ポケット内の洗浄を目的とし
ポケット内の細菌数を減らす事ができます。
・キャビテーション効果とは
超音波スケーラーによってできた気泡が弾ける際にできる衝撃波を利用して効率的に細菌を除去、洗浄する方法です。
歯周ポケット底部に生息する歯周病菌のほとんどは酸素を苦手とする嫌気性菌で歯周ポケットが深くなれば深くなるほど酸素が届かなくなり、歯周病菌の好む環境になります。そこで超音波スケーラーを使い歯ブラシでは届かない歯周ポケットの深い所に酸素を送りながら歯周病菌を洗い流し、除去します。歯周病菌は完全に消えることはありませんが、定期的なクリーニングにより菌の数をコントロールすることはできます。歯周病菌の数をコントロールすることで歯周病の再発をおさえるという目的があります。
主な効果をまとめますと
・歯周病予防、改善できる
歯根表面のプラーク・歯石などを除去すると、歯周病の原因菌が溜まりにくくなり歯周病予防につながります。また、すでに歯周病が発症している場合でも歯石除去することで歯ぐきの炎症が和らいでいき歯周病の改善が見込めます。
・歯面がツルツルになりむし歯も予防できる
プラークには、歯周病の原因菌だけでなくむし歯の原因菌も多く生息しています。プラーク・歯石除去で歯面がツルツルになれば汚れがつきにくくなりますので、むし歯の原因菌が生息しにくくなり、むし歯の予防につながります。
・口臭を予防できる
プラークや歯石などがたまっていると口腔内が不衛生になり、口臭の原因につながります。
さらに、歯周病が発症し歯ぐきに炎症が起きると口臭が強くなってしまいます。
プラーク・歯石を除去することで口腔内が清潔になり口臭を軽減できることが期待できます。
歯石は一度除去しても時間の経過とともに再形成されるため、定期的に除去することでむし歯や歯周病予防の効果を上げていきます。
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