親知らずの痛みの原因と対処法
親知らずの痛みの原因と対処法
親知らずが痛い、歯ぐきが腫れている?
親知らずは第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)ともよばれ、前歯から1,2,…と数えると8番目にあたる歯をさします。ではなぜ親知らずが痛むのか?
痛みは体の赤信号です。何らかの治療が必要です。
予測できる原因
・親知らずのむし歯
・智歯周囲炎(ちししゅういえん)
※智歯(ちし):親知らずのこと
・親知らずの生えている方向
・周囲の歯のむし歯
・歯ぐきに歯があたっている
どうする?
炎症や腫れがあるのであれば、まずお薬の処方や消毒で消炎をはかります。最終的には抜くのか抜かないのかを考えます。
・放っておくと…
まっすぐに生えている親知らずで、歯磨きも良好におこなえる口腔内環境であれば、問題なく経過することも多々あります。ただ、そのような場合は痛みがでることも少ないです。
痛みや腫れを繰り返しているのにもかかわらず、放置してしまうと
・隣りの歯(第二大臼歯(だいにだいきゅうし))にまで悪さをする
※親知らずがナナメにはえている場合は第二大臼歯のむし歯や歯周病を助長する可能性が高いです
・日常生活の支障
・歯並びの乱れ
・痛くならないかと気になり、ストレスとなる
抜くか、抜かないか
親知らずの萌出(ほうしゅつ : はがはえてくること)は18歳以降あたりといわれています。痛みの有無にかかわらず、一度レントゲン等で状態を確認されるのもよいかと思います。
・抜かない
まっすぐにはえている場合
隣の歯に影響がない場合
・抜く
斜めに生えていて隣の歯に影響する場合
痛みや腫れを繰り返している場合
歯冠(しかん : 歯の頭の部分のこと)が一部だけ見えていて汚れがたまりやすい場合
歯ブラシや歯間ブラシで十分に清掃できない場合
などがあげられます。
※親知らずが特にナナメに生えてきやすい理由 : 顎の大きさ、スペースが狭く生えてくる場所がないことが理由です。本来5人乗りの自動車に無理に6人のりますと誰かが窮屈な体制ならないといけない。といったイメージです。
・上の親知らずの抜き方
真っ直ぐに生えていたり、多少ナナメになっていても歯が見えていれば、比較的簡単に抜けることが多い
・下の親知らずの抜き方
問題は下の親知らずです。ナナメに生えていたり、ほとんどが埋まっている場合は歯ぐきの切開(歯ぐきをめくること)や骨の削合(周囲の骨を削ること)そして親知らずの分割をして抜きます。
さらに下の親知らずの特徴として、下顎管(神経や血管の通り道)との距離が近いことが多いです。
当クリニックでは精度の高いCT(親知らずと神経や血管がぶつかっていないかどうか見るときに撮影する三次元的な高度なX線撮影のこと)にて状態を把握し、当クリニックでの抜歯が困難である場合には連携している病院口腔外科への紹介受診をおすすめすることもあります。
放置しておくと悪さをするかもしれない親知らず。気なにる方は是非お問合せください。
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