見える歯の高さ|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

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見える歯の高さ

見える歯の高さ

歯を削ったり、すでに差し歯が施されている歯の再治療の際は残っている歯の高さが重要となります。

フェルール : 歯肉から上の部分で健康な歯根(歯質)が2㎜以上あれば、健康な歯周組織を獲得できます。これをかぶせ物で歯根を抱え込む事で、歯根が折れる(歯根破折)を防止する、という効果があります。この「フェルールを獲得することが差し歯の長期的予後を決める」といっても過言ではありません。

クラウンレンスニングとエクストルージョンという2つの方法

クラウンレンスニング : この治療法は、歯根周囲の歯肉を切除したり、歯槽骨を一部削る事で、フェルールの高さを獲得するという治療法です。デメリットとしては、クラウンレンスニングでは歯肉の高さを下げるため、隣の歯と歯肉の高さを揃えにくくなることです。審美性を求める部分にはやや使いにくい方法かもしれません。

エクストルージョン : 歯根を矯正治療のようにひっぱって(挺出)くる方法です。健全な歯質を歯肉の上に確保するという目的はクラウンレンスニングと同じですが、違いは歯列矯正を利用して、歯根を引っ張り上げるという点です。この方法の良い点は、歯肉のラインをある程度隣在歯と揃えることができる点です。矯正力を使って引っ張り上げると、歯根とともに当該歯の歯周組織も引っ張られる方向に動きます。これにより、クラウンレングスニングと同じフェルールを獲得することができます。 
ただし、エクストルージョンもデメリットがあります。矯正の装置を使用するので、費用が高額になります。また治療が複雑になり、治療期間がかかることもあります。そして最終的には、クラウンレングスニング同様、歯肉の小手術をしなければならないことがあります。しかし、歯を保存できる可能性は格段に高くなります。