肉離れ
- 2023年9月10日
- その他
歯科とは関係ありませんが、ろくに準備運動もせず、息子と運動しておりましたら、左足に肉離れ様症状をひきおこしてしまいました。痛くて仕方がありません…ということで、今回は肉離れについて解説します。
肉離れとは、スポーツで強い力がかかることなどが原因で、筋肉が部分的に断裂する病気です。医学的には筋挫傷と呼ばれます。ふくらはぎや太ももなどの下半身の筋肉に起こることが多く、肉離れが起こると断裂部位に痛みが生じるため普通に歩くことが難しくなります。また、断裂部位に触れるとへこみを感じることもあります。肉離れは筋肉が伸ばされた状態で収縮しようとすることで生じることがあり、急に走りだす、突然止まる、ジャンプして着地するなどの動作で起こることが多いです。
原因
肉離れは筋肉が収縮している時に、逆方向に引き伸ばされるような力がかかると発症ことがあります。下半身の筋肉に起こることが多く、太もも(ハムストリングスや大腿四頭筋)、内もも(内転筋)、ふくらはぎ(腓腹筋)の肉離れが代表的です。スポーツをしている時に発症することがほとんどで、急なダッシュ、ストップ、ジャンプなどで起こることが多いです。筋肉が疲労した状態や加齢、ウォーミングアップ不足などによって起こりやすくなります。
症状
肉離れの主な症状は断裂部位の痛みです。痛みは強く、歩行が困難になることもあります。また、断裂部位の変形(へこみ)や変色がみられることもあります。肉離れによる腫れが大きい場合、血行が悪くなることで患部がしびれる症状がみられることがあります。
検査・診断
痛みが発生した状況と、症状から診断されることが多いです。触診では断裂部が触れることもあります。こむら返りや筋膜炎など肉離れと似た病気があるため、鑑別が難しい場合にはMRIなどの画像検査が行われることもあります。肉離れでは、筋肉をストレッチすることで重症度を判定します。肉離れが起こっている部位を動かした時、どの角度で痛みを感じるかを確認します。
治療
肉離れが起こったら、直ちにスポーツを中止して応急処置を行います。応急処置にはRICE処置と呼ばれる方法があり、損傷部位の障害を最小限にして早期のスポーツ復帰につなげることができます。このほか、重症度に応じた治療法があります。
応急処置
RICE処置といい、これは安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の頭文字をとった言葉です。肉離れが発生した現場で、医療機関を受診するまでの間に行います。
RICE処置の手順
安静(Rest): 添え木やテーピングをして、損傷部位を固定します。
冷却(Icing): 氷を入れたビニール袋やアイスバッグを患部に当てて冷却します。15分程度冷却して患部の感覚がなくなってきたら外し、痛みが出てきたら冷やすことを繰り返します。
圧迫(Compression): 腫れそうな部位にスポンジやテーピングパッドを当て、テーピングや弾性包帯で軽く圧迫する程度に固定します。
挙上(Elevation): 台などを用いて患部を心臓より高い位置に挙げるようにします。
医療機関での処置
医療機関では、重症度に応じて安静、消炎鎮痛薬(外用・内服)、湿布などによる治療が検討されます。
ひとまず湿布を貼って安静にしようと思います…