聞いたことない!?粘液嚢胞(ねんえきのうほう)|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

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聞いたことない!?粘液嚢胞(ねんえきのうほう)

聞いたことない!?粘液嚢胞(ねんえきのうほう)

えっ?お口の中に水ぶくれ?

お口の中や特に下唇などにできやすい粘液嚢胞(ねんえきのうほう)について解説します。

日々生活されていて、下唇に水ぶくれのようなできものができたことはないでしょうか?

ときには大きくなったり小さくなったりを繰り返すものもあり、その場合は粘液嚢胞であることが多いです。

粘液嚢胞

ここでいう粘液とは、つば=唾液のことをいいます。つまり唾液がたまって風船の様に膨らんだ状態を粘液嚢胞といいます。

お口の中には様々な嚢胞が発生しますが、粘液嚢胞もそのひとつで、唇を含めお口の中に発生する嚢胞の中では比較的頻度の高いものであります。

特に多いのが、下口唇ですが、舌の先端部や頬粘膜にできることもあります。また、舌の下の粘膜にもできます。

10歳未満〜30歳代までの方に多く、50歳代以降は少ないとのことです。

なぜできる?粘液嚢胞

お口の中は基本的に唾液で潤っています。唾液にも作る場所と出口があります。

唾は唾液腺(だえきせん)というところでつくられます。主に顎下腺(がっかせん)舌下腺(ぜっかせん)耳下腺(じかせん)3つがあり、これらは大唾液腺とよばれます。大唾液腺があるということは小唾液腺もあります。小唾液腺は唇や頬など無数に存在します。

そしてそれらでつくられた唾液は導管という管をつたってお口の中に唾液として放出されます。

小唾液腺の出口は目に見えるほど大きいものではありませんが、例えば唇を誤って噛んでしまったとしましょう。そうすると唾液の出口が損傷することになります。そして唾液がうまく出られなくなり風船のように膨らんでしまう状態が粘液嚢胞というわけです。

粘液嚢胞の症状

粘液嚢胞は円形であることが多く、直径が5mm以下のものがほとんどです。

色は白色や透明で、とくに自覚症状はありません。

ある程度大きくなると自壊(じかい=勝手に潰れること)し中からはネバっとした粘液がでてきます。

治療法

基本的には経過観察です。飲み薬などを飲んでいただく必要はありません。その他は摘出術となります。

小さなお子さんの粘液嚢胞の場合は、しばらくすると自然に治ってくることもあります。経過観察して改善のないものは摘出術の適応となります。

気になる症状がある方はご相談くださいね!

📩 : ishida-dentalclinic@ymail.ne.jp

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