糖尿病と歯周病の関係性
- 2022年12月2日
- 予防歯科・クリーニング,歯周病
糖尿病と歯周病の関係性
糖尿病とは、インスリン(膵臓から分泌されるホルモンです : 血糖値を下げる役割を担っています)の作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、血糖値が高くなっている状態のことをいいます。放置してしまうと全身にさまざまな影響がでてしまう病気です。
実はこの糖尿病は歯周病と関係していると言われています。
すごく簡単にいいますと、糖尿病が体の免疫力の低下などを引き起こし、歯周病が進行しやすいといわれています。
ということは裏をかえせば、歯周病をしっかりと治療すると糖尿病も改善していくのではないか。ということで、今日に至るまで様々な研究がなされてきました。
歯周病は、歯周病細菌の感染による感染症であると定義されており、歯ぐきが腫れたり、後には歯が揺れ出したりといろいろな悪影響を及ぼします。
歯周病を起こす細菌の多くは、内毒素と呼ばれる毒素を産生します。
この内毒素はとても強力で、歯周病が悪化して毒素が体の中に入り込もうとすると、ヒトの体は頑張って抵抗しようとします。
しかし悪化した歯周状態では歯ぐきの状態も弱くなっているため、抵抗むなしく体内に入ってきてしまいます。
それでもまだ体はあらゆる物質を生産して防ごうとしますが、そのときに産生する物質がインスリンの働きを障害する物質と同じものであるということが、研究で明らかになりました。
ですので、重症化した歯周病を放置しておくとインスリンの効きが悪くなり、血糖値がうまく下がらないという事態となります。
ちょっと難しい話ではありますが、歯周病をきちんと治して、内毒素という悪者が産生されないようにすれば、血糖値の改善、つまりは糖尿病の改善につながるという内容です。
お口の健康は体全体の健康につながります。
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