歯茎の着色|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

歯茎の着色|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

歯茎の着色

口元の審美性は、歯の色や形、歯並びなどによって大きく左右されますが、実は「歯茎の色」も大切な要素のひとつといえます。歯茎の着色や変色は、単に見た目を悪くするだけではなく、口腔環境の異常を表す指標でもあるため注意が必要です。ここではそんな歯茎の色が変化する原因や対処法について解説します。

歯茎の色が変化する原因

歯肉炎(しにくえん):歯茎が全体的に赤や赤紫色に変色していたら、歯肉炎が疑われます。歯肉炎は、歯茎だけに細菌感染が生じている状態で、比較的軽度の歯周病といえます。歯茎が赤くなると同時に、ブヨブヨに腫れたり、ブラッシング後に出血したりします。

 喫煙習慣:喫煙習慣がある人は、歯茎が全体的に黒ずんで見えるようになります。タバコにはタールと呼ばれる着色性の物質が含まれており、習慣的に喫煙することで歯茎への付着が促進されます。また、一酸化炭素によって毛細血管が収縮し、歯茎が暗紫色を呈するようになるのです。さらに、メラニン色素の沈着も促され、ますます歯茎が黒ずんでしまいます。

 金属の被せ物:金属の被せ物を装着している周囲だけ、黒ずみなどの着色が認めらえる場合は「メタルタトゥー」の可能性が高いです。補綴物から金属イオンが溶け出し、歯茎を黒ずませてしまっているのです。そうした金属の被せ物は、金属アレルギーの原因にもなり得るため要注意です。

 歯茎の着色・変色を改善する方法

歯周病治療を受ける:歯肉炎が原因で、歯茎が赤く腫れている場合は、歯周病治療を受けましょう。歯周病菌の温床となる歯垢や歯石、バイオフィルムなどを一掃してもらい、正しいブラッシング法について指導を受けることが大切です。セルフケアとプロケアを両立させることで、歯肉炎の症状は改善していきます。

 禁煙する:タバコは、歯茎の黒ずみを生むだけではなく、歯周病のリスクも上昇させます。また、呼吸器系の疾患なども誘発することから、できる限り禁煙した方が望ましいといえます。歯茎の黒ずみがタバコによるものである限り、その症状を根本から改善することは困難です。

 メタルフリー治療に切り替える:金属製のつめ物・かぶせ物は、歯茎の着色や金属アレルギーの原因となることがあります。そうしたリスクを回避したい方は、金属を一切使用しないメタルフリー治療に切り替えることをおすすめします。オールセラミックのつめ物やかぶせ物なら、審美性が高く、金属アレルギーのリスクをゼロにすることが可能です。

 ガムピーリングを受ける:今現在、沈着している歯茎の色素を改善させたいのであればガムピーリングがおすすめです。薬剤を用いて、歯茎の古い皮質を取り除き、新しい皮質へと生まれ変わらせる施術法です。

 歯茎の色の変化について解説してきましたが、それぞれ適切な処置を受けることで、元の状態へと戻すことは可能です。健康な歯茎はきれいなピンク色をしており、スティップリングと呼ばれる小さなへこみが無数に認められるものです。スティップリングは、歯茎のコラーゲン線維が良好に保たれている証拠ですので、皆さんもそうした状態を目指して歯茎のケアに取り組まれるとよいかと思います。