歯医者のレントゲン(パノラマX線撮影)
- 2022年12月15日
- 設備
歯医者のレントゲン(パノラマX線撮影)
パノラマX線撮影とはお口全体に問題がないかを確認するために、撮影する方法です。歯科医院でもよく撮影される手法ですので、これについて解説します。(※その他デンタルX線撮影、歯科用CTなどが歯科で使用されるX線撮影となります。)
そもそもレントゲンで何がわかるのか?
お口の中の疾患は、直接肉眼で見ることのできない場所で起こっていることもよくあります。歯の内部や歯と歯の間、つめ物やかぶせ物の下、歯を支えている顎の骨の状態、歯の根の先など、外から肉眼で見ることのできない部位の状態を確認するために、レントゲン撮影は有効です。
・むし歯の状態
むし歯の有無や進行状態、詰め物の下の虫歯の有無などが分かります。
レントゲン撮影を行うことによって、はじめてむし歯と確認できるものもあります。
・歯の根の先の状態
歯の内部には神経がかよっています。その神経がとってあるのかどうか、また根の先で炎症をおこしていないかどうかの確認ができます。
・顎の骨の状態
歯を支える骨(歯槽骨)は、重要なのはチェックポイントのひとつです。レントゲン撮影を行うと、どこの歯槽骨がどれくらいやせているか(吸収されているか)確認することができます。また下顎の骨の中には太い神経と、血管が通っている管があります。特に親知らずの部位において、その管との位置関係の確認ができます。
また顎の骨が折れていないかどうかといった診断にも役立ちます。
・顎関節の状態
顎関節症など顎の関節に異常が生じると、顎の関節にズレや変形が生じることがあります。レントゲン撮影を行うと、顎の関節のズレや変形を確認することができます。
・つめ物やかぶせ物の状態
つめ物やかぶせ物と歯との間に段差やすき間、虫歯がないかを確認することができます。
パノラマX線撮影の目的
上記でもふれましたように、全ての歯、顎の全体を一度に撮影する手法です。一枚の写真で上記にあげた事項をおおまかに確認することが可能です。
さらにパノラマX線撮影では、今までどのような治療がされてきたのかなど、多くの情報を得ることができます。
つまり自覚症状のある部位以外の問題や目に見えない箇所、親知らずの有無などを確認することが可能であり、治療前の検査、診断には重要なものとなります。
レントゲン撮影の安全性
レントゲン撮影といわれると放射線被曝が心配だという方もおられると思います。
放射線被爆においてはシーベルト(Sv)という単位が用いられます。
Svとは生体の被曝による影響の大きさを表す単位です。
日々暮らしているだけでも我々は放射線を浴びており、日本においては自然界から受けている放射線量は年間1.5ミリSvといわれ、これはかなり少ない量です。放射線によるがんなどの発症は年間100ミリSvを越えなければみられないといわれています。
パノラマX線撮影においては1回の撮影で0.03ミリSvです。
ちなみに健康診断で受ける胸のレントゲン撮影の場合は0.05ミリSvと言われています。
つまり医科、歯科問わず治療に必要なレントゲン撮影は安心して受けていただいて問題ないと思います。
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