栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
- 2023年6月3日
- その他
疲れたときや気合を入れたいときなどに栄養ドリンクやエナジードリンクを飲まれる方もおおいのではないでしょうか。これらは何が異なるのか調べてみました。
栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
栄養ドリンク
栄養ドリンクは、効果を書くことができます。「医薬品」と「医薬部外品」に分類されていて、配合される成分により予防や改善効果が期待できる飲料です。体への作用があるため、成分配合量の表示が義務付けられています。医薬品と医薬部外品は、体に与える影響の大きさにより以下のように区別されています。
・医薬品:病気の治療や予防のために使用し、体の機能を改善するもの
・医薬部外品:医薬品と比べて、体に対する効果が穏やかなもの
エナジードリンク
エナジードリンクは、効果を表現することはできません。これは食品に分類される嗜好飲料であり、医薬品のような効果を期待することはできないからです。そのため成分配合量の表示義務もありません。
栄養ドリンクの成分と効果
栄養ドリンクにはさまざまな種類がありますが、代表的な特徴成分としては以下の4つになります。
タウリン:エネルギー産生に関与し、疲れに効果をあらわす
カフェイン:中枢神経に働きかけて、疲れに効く
L-アルギニン塩酸塩:アミノ酸の一種で、エネルギー源の合成・貯蔵を促す
ビタミンB群:疲労回復に効果をあらわす
その他、滋養強壮や肉体疲労をサポートする生薬が含まれているものもあります。栄養ドリンクは体への作用が期待されるため、「用法・用量」として飲み方・飲む量が記載されています。必ず、「用法・用量」を守らなくてはいけません。
エナジードリンクの成分
カフェイン、タウリン、グルクロノラクトン、ガラナ、ビタミン
エナジードリンクは、薬ではないからといって多量に飲んでも良いというわけではありません。エナジードリンクを過剰摂取したことで健康被害にあった症例が国内外で多数報告されています。エナジードリンクには、瓶や缶1本あたりにコーヒー2杯分に相当するカフェインを含むものもあります。カフェインの過剰摂取により、めまい・血圧上昇・心拍数の増加・興奮・震え・不安・不眠症・吐き気・下痢などを引き起こす場合もあります。
エナジードリンクを飲む際の注意点としては、製品の表記をよく読んでから飲むこと、子ども・妊婦・授乳婦などカフェインに敏感な人は摂取を控えること、ほかのカフェイン含有食品との併用は避けること、一日に何本も飲むことは避けること、服用中の薬がある場合は、カフェインとの併用に問題ないかを確認することなどがあげられます。
体への作用が期待できる「栄養ドリンク」は、明確に効果・効能が記載されているので、症状に合わせて選ぶと改善効果が期待できます。しかし、単なる嗜好飲料ではないので、用法用量を守って飲む必要があります。一方で、「エナジードリンク」は 嗜好品として楽しむものです。美味しいからといって飲み過ぎてしまうと、体調を崩す心配があるので、飲み過ぎには注意するべきです。
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