子供さんへの歯科麻酔(痛みを感じさせない麻酔)
- 2023年2月7日
- 小児歯科
子供さんへの歯科麻酔(痛みを感じさせない麻酔)
子供の歯(乳歯)はむし歯になってしまうと、大人の歯(永久歯)に比べ進行が早く、治療の内容によっては麻酔が必要なこともあります。
子供さんへの麻酔、大丈夫なの?と不安な方もおられるのではないでしょうか?今回は子供さんに対する麻酔について解説します。
子供さんへの麻酔は大丈夫なのか?
基本的には子供さんに対する歯科治療は麻酔なしでおこないます。小さなむし歯やぐらぐらの乳歯の抜歯は麻酔が必要ないことがほとんどです。しかし歯の神経近くまで大きくなったむし歯の治療などでは麻酔なしではかなりの痛みをともなってしまいます。
まだお子さんが小さく麻酔が使用できないと判断する場合はむし歯の進行止め薬などを塗布し、時間の経過をまつこともあります。
麻酔自体は0歳から投与できると言われていますが、体の負担になることはあまり望ましくありません。また麻酔をすることによって治療自体は痛みを感じなくできますが、麻酔の際の注射による痛みが伴うため、なかなか協力してもらえないこともあります。
このようなこともあり、多少の痛みにも耐えられる5〜6歳頃以降から麻酔の使用を考えます(症状やお子さんの協力度合いにより変わります)。
痛くて初めて歯医者に来た、ということになるとなかなか治療に協力してもらえないことも多いため、定期的な検診を習慣化していただければと思います。
デメリット
多くのお子さんが歯科医院にて初めての麻酔というものを経験されるのではないでしょうか。麻酔の腫れているような感覚が嫌であったり、単純に怖いという気持ちもあると思います。
・とにかく注射がイヤだ…
特に麻酔の注射を刺入する際の痛みが苦手というご意見が多数ではないでしょうか。我々歯科医師としては表面麻酔や電動浸潤麻酔器を用いてその際の痛みを最大限ゼロに近づけ、ほとんどわからないレベルの麻酔を心がけています。
・治療後もしばらく効果が続く
歯科医院で使用する麻酔の効果は、1〜2時間ほど続きます。そのため治療後も麻酔が続き、そのしびれや違和感を不快に思う子供さんも多いです。さらに口に含んだ水がピュッとでてしまったり、感覚がないのでつねってあそんだり、麻酔が切れていないのに食事をすると頬をかんだりなど気をつけておいてもらわないといけないこともあります。
・アレルギーや偶発症の可能性がゼロでない
アレルギーによるアナフィラキシーショック、過呼吸、神経原性ショック、麻酔中毒などがあげられます。これらは実際に麻酔を投与してみないと起こるか分からないことも多く、リスクを下げる意味でも、我々としてはとにかく慎重に少量ずつ投与します。
麻酔を使用しないといけないほどのむし歯があるのはあまり望ましくありませんが、歯科医院に通院してくださったことを機会に、きちんと治療するこもまた重要です。
正確な診断のもと、安心、完全な治療をこころがけています。
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