子どもの歯がはえてこない…
- 2023年5月2日
- 小児歯科
子どもの歯がはえてこない…
乳歯が永久歯に、正常にはえ変わるのかどうか気にされている親御さんも多いと思います。
乳歯は抜けたのに、永久歯がはえてこないというトラブルがあります。これは、埋伏歯(まいふくし)というもので、永久歯が歯ぐきの中や顎の骨の中で止まり、出てこられない状態になっていることをさします。埋伏歯が1本でもあると、永久歯の噛み合わせや歯並びにも影響が出てしまいます。
埋伏歯
埋伏歯の原因は、顎が小さ過ぎ、もしくは歯が大き過ぎて、永久歯が生える隙間がない、骨と歯がひっついている、歯の位置がずれる、など色々ありますが、原因不明の場合のこともあります。永久歯が埋伏歯になり、そのままはえなくなってしまったというケースもあります。
ただ埋伏歯になると、そのまま全く出てこないというわけではありません。3~4年かけて、自然に永久歯がはえてくる事もあります。そのため、埋伏歯だからといって、すぐに何か処置をしなければいけないという事はなく、場合によっては経過観察となります。
乳歯が残っている場合には乳歯を抜いたり、乳歯が抜けて時間が経ち、歯ぐきが硬くなっている場合には、歯茎を切るなどの処置が必要になってくる場合もあります。また、顎の骨の中に永久歯があり、そこで止まっている場合には、矯正装置によって歯を引っ張りだすこともあります。その場合、歯を引きだす事で歯並びが整わなくなってしまうので、後々、歯全体の矯正治療が必要になってくることがほとんどです。
先天性欠損歯
先天性欠損歯は、乳歯の下に永久歯の歯胚(しはい=大人の歯のタマゴのこと)がない状態で、レントゲン撮影をすればすぐにわかります。先天性欠損歯の原因はまだ明らかではありませんが、妊娠時の栄養状態や遺伝的な要因によって左右されるとも言われています。乳歯の歯胚も永久歯の歯胚も、妊娠中に作られていきますが、お母さんがつわりなどで食欲がなく、必要な栄養素を十分に摂る事ができないと、子どもの歯にも何らかの影響を及ぼすこともあるようです。また、妊娠中に飲んでいた薬物の副作用や、全身疾患によって、子どもが先天性欠損歯になってしまう可能性もあります。先天性欠損歯は、下顎の方が多く、特に第二小臼歯(5番目の歯)や側切歯(2番目の歯)に多くみられます。先天性欠損歯の場合、いくら待っていても永久歯が生えてきません。歯並びや噛み合わせ、見た目などに問題が生じる場合には、部分入れ歯やインプラント、ブリッジなどの治療が必要となってきます。
多くはえることも
過剰に歯がはえるような埋伏過剰歯(まいふくかじょうし)という症状もあります。この場合には、歯並びを悪くしないためにも、余分な歯を抜歯する必要があります。余分な歯を抜歯することで、過剰歯が邪魔で今まで顔を出せずに止まっていた永久歯が、正しい位置にはえてこられるようになります。
親知らずが横向きにはえ、歯くぎから出られないという水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)の場合も、抜歯によって周りの歯への悪影響を防ぐことができます。埋伏歯は歯ぐきや骨の下にあるので、普通の抜歯よりも少し負担がかかってしまいます。埋伏歯を抜歯する時には、歯茎を開き、骨を削るなどの処置が必要となります。
乳歯が抜けたのに、永久歯が出てこない、または乳歯がなかなか抜けないとお困りの際はご相談くださいね。現在の状態と今後必要となる治療をご説明することで安心していただけると思います。
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