噛み合わせと姿勢|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

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噛み合わせと姿勢

姿勢の悪さと歯の噛み合わせのズレがお互いに影響を及ぼしあっていることは歯医者の中でも周知のこととなっています。

多くの方には噛み癖があります。噛み癖があまりにアンバランスになると噛み合わせがズレますし、噛むための顎の筋肉やそのまわりの顔や首の筋肉のバランスがくずれて頭位を変化させます。背骨は全身でバランスを取ろうとしますので、頭位が変化すれば頚椎や胸椎や腰椎骨盤にまで影響を及ぼして、姿勢異常につながり一部の筋肉が常時緊張した状態になって、頭痛、肩こり、腰痛のほか聴力障害(耳鳴り、めまい、聴力低下)や手足のしびれなどさまざまな全身症状を引き起こす場合があります。
このように、噛み合わせの異常に関連して起こるさまざまな症状を、咬合(こうごう)関連症候群と言いますが、これらは背骨のゆがみによって引き起こされるものであると言えます。

つまり、姿勢の悪さが噛み合わせのズレにつながるということです。人間は二足歩行になる過程で、背骨のカーブを横から見たときにS字型になるように進化させて重力に対して最小限の力で立ち、歩けるようになりました。姿勢が悪くつまり猫背であるとそのバランスが崩れます。頭を支えるための重心は前になり、バランスをとるために骨盤は後ろに傾きます。その状態では頭の重さを支える背骨のカーブが頚椎や骨盤に負担をかける形になります。そうするとある人は腰の、またある人は首や肩の筋肉に過緊張が生じ腰痛や肩こりなどを引き起こします。
肩や首の筋肉の過緊張やバランスの乱れは、あごや周囲の筋肉にも影響します。猫背になって背骨のカーブが崩れていると腹筋や背筋も筋力を発揮しづらくなりますし、バランスも悪くなるので体は横に傾いたり片足重心になったりしやすくなります。また普段の生活の中で、頬杖をついていることが多かったり、いつも同じ横向きの姿勢の方が寝やすかったり、足を組んで座るクセがあったりするのも背骨に問題があるからであり、噛み合わせのズレを生じさせる一因となりえます。そしてもちろんそのような猫背の姿勢はあごを前に突き出すかたちになるので下あごが重力で引っ張られて、自然と口が開きやすい状態・言い換えると、口を閉めておくにはあごの筋肉により負担をかけ続ける状態になってしまいます。
これらのことから、姿勢と噛み合わせは一見関係ないようで実は互いに関係のあることなのです。