咬合紙(こうごうし)
- 2023年10月10日
- その他
歯科クリニックで治療を受けてるときに、薄いシートみたいなものを歯に当てられて「カチカチ噛んでくださいね」と言われた経験はありませんか。
あの薄いシートの正体は、歯の噛み合わせを確認するためのもので咬合紙(こうごうし)と言います。つめ物や被せ物の高さを確認する時に利用します。咬合紙を噛むと強い力がかかった部分に色が付く仕組みになっています。咬合紙の色が付いた部分の歯を少しだけ削ったり、新しく作った被せ物の具合を確認したり、噛み合わせの調整に欠かせない道具となります。お口の中は1ミクロンのちょっとした噛み合わせのズレでも脳が感知できるほど敏感であると言われています。噛み合わせが悪いと頭痛や消化不良など、さまざまな症状を引き起こしからだに影響を及す可能性があります。だからこそ、噛み合わせを正しく調整する必要があるります。治療中に噛み合わせについてお伺いした際は、我慢せずに遠慮なく教えていただきたいです。削りすぎると元には戻せないので、少しずつお話を聞きながら調整をさせていただきます。
咬合紙には赤色や青色など複数の色が存在し、普通に噛んだときや歯ぎしりをぎしぎししていただいた際に上下の歯が接触している箇所は微妙に異なります。そのような小さな違いも捉えるため複数の咬合紙を用いて調整をおこなっています。