口臭について考えてみる|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

口臭について考えてみる|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

口臭について考えてみる

半強制のマスク生活が終わり口臭を気にしている人は意外と多いと思います。まず基本的なことですが、口臭とはなんでしょうか。これは口から発せられる臭いが、周囲の人間が不快と感じる臭いであることです。口臭の原因は以外といろいろあります。ですが基本的にはその8割は、口腔内に要因があるとされています。それゆえ、口臭が気になるとのことで歯科医院を受診されることもあるのではないでしょうか。当クリニックでは完全個室も完備しておりますので、他の方の目を気にせずなんでもご相談いただけましたらと思います。

生理的口臭

生理的口臭は誰にでも起こりうる口臭です。つまり異常なものではありません。これは日常生活の中でなんらかの口臭の原因が生じて起こる口臭です。そして唾液の量と嫌気性菌の繁殖が、大きく左右しています。生理的口臭は、唾液の自浄作用がスムーズに行われていれば発生しない口臭です。しかし唾液量は、朝起きたときや、空腹のとき、緊張しているときは減ってしまいます。このようなときに嫌気性菌が繁殖しやすくなり、口臭が強くなります。つまり、生理的口臭を100%抑えるのは難しいです。しかし、なるべく発生させないようにする方法はあります。一番大切なのは、唾液の量を多くすることです。そのために、唾液の分泌を促進する必要があります。歯磨きやうがいをする、よく噛んで食事をするといった具合です。また緊張環境をなるべく作らず、リラックスできるようにするのも大事です。

外因的口臭

これは食べたもの・飲んだもの等が起因で起こるニオイです。一時的なものであり、一般的には口臭と表現しますが正確には口臭ではありませんし、口臭症に分類されるものではありません。しかし気になるといえば気になることだと思います。外因的口臭の食べ物の代表格といえば、ニンニクです。ニンニクを食べるとそのあと、どうしても口から臭いが発生します。翌日まで続くことも多いです。ネギやニラなども同様に、ニオイを発することで知られています。飲み物ですとアルコールです。こちらも、翌日までニオイが続くことがあります。またタバコもニオイが気になると思います。外因的口臭は、歯磨きやマウスウォッシュなどでアフターケアをすれば多少はおさまりますが、場面に応じてコントロールできることかなとも思います。一時的なものなので必要以上に気にすることはありません。ただタバコは、口内環境や健康のことを考えても推奨できるものではありませんので、可能であれば禁煙をおすすめします。

心因性口臭実

これはお口のニオイなどない状態です。つまり口臭検査を行っても口臭は認められませんし、口臭は発生していないので、そのようなことを気にする必要はありません。しかし、ご本人だけが口臭があると思い込んでいる状況のことを、心因性口臭と言います。自臭症とも呼びます。心因性口臭は口臭自体がないので、歯科医師から患者さんに口臭はありませんとご説明をさせていただき、それをご自身が理解して納得できれば問題ありません。口臭はないと認識できない場合は、精神科や心療クリニックでカウンセリングを受ける必要が出てきます。最近は衛生や清潔に対する意識やマナーが高まっていることもあり、必要以上に口臭を気にするあまり、心因性口臭になってしまっている方がいます。また、過度なストレス環境に置かれている方や精神不安状況の方、もともと性格的に神経質な方などに、心因性口臭は多くみられます。
時期としては、精神的・肉体的に不安定な時期である思春期や更年期に多いです。心因性口臭は、歯科医師として具体的な手立てはないものの、それがうつなどの引き金となってしまうこともあります。

病的口臭

名前の通り、なんらかの病気が起因して起こっているのが病的口臭です。この病的口臭は、歯科領域である口腔由来の口臭と、医科領域である全身由来の口臭に分類されます。口腔由来のものが、病的口臭全体の9割と言われています。口腔由来の場合は、その多くが歯周病やひどく進行しているのに放置しているような虫歯です。ドライマウスが原因の場合もあります。
また、歯石や舌苔(ぜったい)、入れ歯が原因ということも考えられます。歯周病やむし歯の治療をはじめ、しっかりと完治させることが重要です。全身由来の場合は、呼吸器系・消化器系・耳鼻咽頭系・代謝系の疾患が原因となって口臭が発生します。具体的には、気管支炎や肺膿腫、蓄膿症、咽喉頭ガン、胃炎、胃潰瘍、胃ガン、糖尿病、尿毒症、肝硬変などです。病的口臭の比率として全身由来のケースはわずかではありますが、重篤な病気の可能性もありますので我々も慎重にチェックしていきます。