何気ない習慣が歯並びに影響します
ついつい忙しいときには、眉間にシワが寄ったり、貧乏ゆすりをしてしまったり人に言われるまで気づかないようなクセや習慣がある方もおられると思います。クセや習慣の多くは些細なものですが、実はそれらが繰り返されることで
歯並びの良し悪しに影響してしまうものもあります。
爪を噛む、頬杖は要注意
では実際に、どのようなクセや習慣が歯並びに悪影響を及ぼすのでしょうか。たとえば、爪を噛むというクセ。爪を噛むと前歯に対して、押したり引っ掛けたりするような不自然な力が加わります。これによって生じるのが出っ歯やすきっ歯、前歯が噛みあわない開咬(かいこう)といった歯並びです。同じく頬杖も、あごに対して普段とは違う力が加えられるためあごの形や歯並びが歪み、さらには顎関節症を引き起こしてしまう恐れがあります。
他には
・歯ぎしりや食いしばり
・唇を巻き込むように噛む、舐める
・お口がポカンとあいたまま(口呼吸)
・上の前歯に舌を押しつける
近年は、長時間スマートフォンを見る方が多いので、そのときの姿勢にも要注意です。スマートフォンの使用中は猫背になりやすいため、頭が身体より前に出やすくなります。すると、重心のバランスを取ろうとして下あごが後ろに引っ張られお口がポカンと開きがちになってしまいます。いずれもちょっとしたことですがあごの形や歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、起きているときの習慣だけでなく寝ているときの状態もお口に影響します。たとえば、横向きやうつ伏せで寝てしまうと、並んだ歯に対して押しつぶす力が働くのでこちらも注意が必要です。
今回ご紹介しましたクセや習慣に心当たりがある方は、できるだけそれらを行わない、または意識的に直す工夫をしていくことが大切です。
たとえば、周囲の人にお口がポカンとらあいていたら教えてねと、お願いするのも方法のひとつです。また、机やパソコンといった目のつくところにメモを貼るなど、自分だけにわかる目印を作るのもおすすめです。しかし、なかには自分では改善することが難しいクセや習慣も存在します。対処法はさまざまですので、今回ご紹介したようなお口に悪影響のあるクセや習慣にお悩みの際は、ぜひご相談くださいね!