乳歯でも神経を抜くのですか?|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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乳歯でも神経を抜くのですか?

乳歯でも神経を抜くのですか?

上記のようなご質問をいただきましてので、今回は乳歯でも神経を抜くのかについて解説します。

答えとしては乳歯でも神経を抜くことはあります。まず乳歯の特徴から、ご説明します。乳歯は永久歯に比べて厚みが薄く、歯の硬さも柔らかいです。したがって、むし歯にとてもなりやすく、進行もとても早いです。簡単に神経まで細菌がいってしまい、神経の治療が必要になってしまう事も多いです。しかし子供の方が修復力が高いため細菌に対して抵抗する力も強いです。子供の方が怪我の治りが早いのと同じです。そして、環境の影響をとても受けやすいのも特徴です。乳歯のむし歯でも、神経までばい菌が到達してしまうと、歯がズキズキ痛くなったり、歯肉が腫れたりします。このような場合、麻酔をして、神経を除去して綺麗にする処置をしなければなりません。神経の治療は根管治療といわれ、炎症や感染を起こした歯の神経(歯髄)のための治療手法で、痛んだ歯髄を除去して根管を入念に消毒し、将来的な感染を防ぐために、根管にお薬をつめる治療法です。

神経は抜いて終わりというものではありません。 神経を抜くときは、歯の内部を綺麗に無菌化する処置が必要です。

神経を抜く手順

1)麻酔をして、歯を削り、神経を除去します。

小児に使われている注射針は、とても細くて小さい針なので痛みはほとんどありません。また表面麻酔を塗布する事で、さらに痛みが小さくなる処置をしています。むし歯を削り、神経を露出させます。その後、ファイルという器具を使用して歯髄を取り除きます。歯の内部には神経がいる部屋である歯髄腔があります。 歯髄腔は、髄室と根管に分かれています。小児の根管は広いので、髄質の神経を取り除くのは難しくありません。 根管とは、神経・血管などが走る管です。

2)根管内の神経を取り除きながら、同時に細く曲がりくねった複数の根管を太くまっすぐな1本の根管にまとめていきます。ファイルで根管の壁を削り、 太くまっすぐな管に整えていきます。

3)根管を拡大したら、内部を洗浄し、最後に炎症を抑える薬でつめていきます。 歯の内部を無菌化して、炎症がなくなるまで繰り返し、同じ手順を23回程度行います。 無菌状態で根管充填に詰める薬剤をビタベックスと言います。これは、乳歯の歯根が永久歯に吸収される時に邪魔にならないように根管の中で吸収される薬剤です。
最後に、噛む面の窩洞をプラスチックの材料でうめます。ただ、乳歯に大きな窩洞をプラスチックで充填した奥歯は、噛む力に耐えきれず、永久歯に交換するまで壊れてしまう事がありまふ。

乳歯の神経をとって、永久歯に影響はないか 

乳歯と永久歯は、神経を含めて別の歯です。乳歯の神経を除去しても、永久歯の神経には影響はありません。しかし、乳歯、永久歯にかかわらず、神経を除去する事は、できるだけさけるようにと考えています。

神経を抜いたのに痛むのはなぜか

乳歯の根管治療だけではなく大人でも同じく、根管治療後に再び痛む事があります。 根管の薬剤が吸収されて炎症が起き、再び感染したと考えられます。 このような場合、残念ながら、もう一回同じ治療をおこなう必要があります。