デンタルフロス(糸ようじ)について
- 2022年11月29日
- 予防歯科・クリーニング
デンタルフロス(糸ようじ)について
前回(歯間ブラシの重要性 : https://idc-kodomo.com/blog/歯間ブラシの重要性/)に続いて、デンタルフロス(糸ようじ)について解説します。
ちなみに“爪楊枝(つまようじ)“と名前が似ていますが、つまようじはずいぶん前の時代にツメの代わりにつまった汚れを取り除くものとして使用され始めたことが、名前の由来のようです。
さて、歯間ブラシが歯周病予防や早期の発見に役立つことはお話ししましたが、デンタルフロスの目的は主にむし歯予防です。
これが歯間ブラシもデンタルフロスも両方使用していただきたい理由であり、目的です。
歯間ブラシは歯と歯の隙間に入れてこするのに対して、デンタルフロスは歯と歯の接触している部位(コンタクトといいます) にパチッと通します。これにより、歯ブラシや歯間ブラシで毛先があたらなかったコンタクトにフロスが通り、清潔さが向上するというわけです。
もちろん皆さんに使用してもらいたい補助的清掃具(歯ブラシ以外のお口の清掃具をまとめてこうよびます)ですが、特にお子様に効果的です。
これはお口のトラブルが、幼少期はむし歯が原因であることが多いこと、歳をとるにつれて原因が歯周病に移行していくからです。
乳歯期は特に歯と歯の清掃が不十分になりやすく、乳歯の形態が永久歯と異なることもあり、乳歯期は奥歯の間や上の前歯の間がむし歯の好発部位(なりやすい部位)となります。そこで1日1回仕上げ磨き時にデンタルフロスを用いていただくことは大変重要であると思います。
デンタルフロスの種類
・糸を適切な長さに切って使用するもの(糸巻きタイプ)
・持ち手が付いているもの(F字型・Y字型)
糸巻きタイプのものは、適切な長さにカットし、左右の人差し指に巻きつけて使用します。
持ち手が付いているものは使い捨てのものもありますが、複数回使用できるものも多いです。糸の部分が毛羽立ってきたら交換のサインです。
また糸の部分にも様々な種類があり、使用法やどんな種類がよいのかは、お一人お一人にあったものをご来院時にお伝えします。
・デンタルフロスが通りにくい
・デンタルフロスが抵抗なく通る
・いつも引っかかる
・デンタルフロスをすると詰め物がとれそう
などといった傾向はご自身でお口の問題に気づいていただけるタイミングでもあると思います。
補助的清掃具で快適・清潔な口腔内をめざしましょう。
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