タフトブラシをご存知でしょうか？小さい歯ブラシといったイメージですが、下の写真のようなものをさします。

今回はタフトブラシについてご紹介致します。タフトブラシは歯科医院だけでなく、ドラッグストアでも販売されています。どのような方がタフトブラシを使用した方がよいのか、またその使い方について紹介致します。

 タフトブラシとは

 タフトブラシとは、ひとつの毛束でできている小さなヘッドの歯ブラシです。歯ブラシ一本では落としにくい汚れを落とすのに適しています。毎日しっかり歯磨きしている人の中には、自分には必要ないと思う方もおられるかもしれません。普通の歯ブラシを使った歯磨きでは歯と歯の間や歯肉との境目などに歯ブラシの毛先が届きにくいためプラークと呼ばれる汚れを完全に除去することは難しいのですが、タフトブラシを使うことで、気になる部分の歯を丁寧に磨くことができるのでプラークの除去率を高めることができます。

 タフトブラシを使用する際は、鉛筆のように持ち、毛先を小刻みに動かすようにして磨きます。また、鏡を見ながら磨くことでしっかりと位置を確認できると思います。普段の歯磨きにタフトブラシを併用すれば、プラークをより落としやすくなるためむし歯や歯周病の予防につながります。

 おすすめの方

 ・歯並びが悪い方

歯と歯が重なり合っている部分は、プラークが残りやすくむし歯や歯周病のリスクが高まります。ですので、タフトブラシで細かいところまで磨くことをおすすめします。

・親知らずが生えている方

現代人のあごは小さくなっており、親知らずがまっすぐ生えていないケースが多くあります。歯が斜めに生えていたり、埋もれていたりしていると、汚れが溜まりやすくなってしまいます。親知らず周辺の汚れを落とし、むし歯予防をするために使うことがおすすめです。

・永久歯への生えかわりの時期の方

6才から12才までは、乳歯から永久歯に生えかわる時期です。生え始めの永久歯は、隣の歯と段差があるため、磨き残しが多くなってしまいます。また、奥歯の永久歯は溝が深く、虫歯になりやすい箇所でもあります。子供の頃から習慣づけるとよいと思います。

・歯列矯正中の方

歯の表面に装置を付ける歯列矯正は、食後に汚れが残りやすいためむし歯のリスクが高くなります。歯と装置が重なる部分は、普通の歯ブラシで汚れを落としにくい傾向がありますが、タフトブラシを使用することで汚れを落としやすくなります。

 慣れていただくまでは難しいと感じる方もおられるかもしれませんが普段の歯ブラシと併用することでお口の中をより清潔に保つことができると思います。

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