インプラントにおける骨造成
- 2023年3月15日
- インプラント
インプラントにおける骨造成
骨造成→こつぞうせいと読みます。顎の骨を増やすことです。
例えばインプラントを希望されていても、“顎の骨が少ない“などを理由に治療を断られる可能性があります。そのような問題を解決する治療として、手術により顎の骨を増やす“骨造成“という手段があります。今回は骨造成の概要、手術の流れやメリット・デメリットについても解説します。
骨造成とは
骨造成とは、骨を増やすために行う手術の総称です。インプラントを顎の骨に埋め込む際、十分な骨の高さや厚みが必要ですが、歯周病や加齢によって顎の骨が不足していると、手術でインプラントが骨を突き抜けたり歯肉から露出したりする原因となってしまいます。骨造成の手術を行うことで、骨の量や厚みを増やすことができ、インプラントを埋め込んだときに起こりがちなトラブルを防ぎ、安全に手術を行える可能性が高まります。
当クリニックではGBR法(骨誘導再生法)と呼ばれる手術方法をおこなうことが多いです。骨が不足している場所に自家骨(自分の骨)や骨補填材(人工的な材料)を充填し、メンブレンという人工膜で覆い、数ヶ月間の治癒期間を経て骨が再生していきます。
他院では治療が難しいといわれた場合でも、骨造成を行えばインプラントの手術にも耐えられる骨の土台作りが可能です。
骨造成のメリット
・十分な骨の量を確保できる
骨造成により十分な量の骨を確保できると、インプラントを埋め込んだ際に骨を突き抜けたり、歯ぐきから露出したりなどのトラブルを防ぐことが可能です。また、手術時のリスクを軽減でき、より安全にこだわった治療の実現が期待できます。
・長期的に安定する期待が高まる
骨造成を行った結果、インプラントを埋め込んだ後も抜け落ちるなどの心配が少なく、定期的なケアを続ければ長期間にわたって安心して使用できるようになります。
・歯ぐきのバランスが整いやすい
骨が痩せている場所は歯ぐきが下がり、周囲の歯や歯ぐきとのバランスが悪くなっている可能性があります。骨造成によって骨が確保できると、歯と歯ぐきのバランスが改善され、見た目の美しさを取り戻せるようになります。
骨造成のデメリット
・治療期間が長くなる
骨造成を行うときは外科手術のうえ、自家骨や骨補填材が骨として再生されるまで数ヶ月間の期間を待たなければなりません。
・骨造成が適さない場合も
喫煙などの習慣や全身疾患などをお持ちの場合は、骨造成後の治癒がうまくいかない恐れがあります。
一般的な骨造成の治療の流れ
1.インプラントを埋入する
歯ぐきの一部を切開し、予定していた場所の顎の骨に穴を開けてインプラントを埋め込みます。骨の高さが足りない場合は、インプラントを埋め込む前に自家骨や骨補填材の充填が必要です。
2.自家骨や骨補填材を充填する
骨が不足している場所に対して、事前に採取した自家骨や骨補填材を充填し、人工膜のメンブレンで覆います。メンブレンには歯肉の侵入を防ぎ、骨再生を促進する効果が期待できます。
3.骨の再生を待つ(免荷期間)
骨の充填とメンブレンを設置した後は、歯肉を元に縫合して骨の再生を待ちます。骨が再生するまでの期間には個人差があり、期間中は手術した箇所に傷をつけたり刺激を与えたりしないように注意が必要です。
4.人工歯を取り付ける
治癒期間を経て骨の再生が十分に行われ、インプラントと骨の結合を確認できた後は、周囲の歯との色やバランスを考えて製作した人工歯を取り付けます。取り付け後は微調整を加えて、違和感がないようでしたら治療は完了です。その後は日々のセルフケアと歯科医院での定期的なメインテナンスに取り組み、インプラント周囲炎の予防と清潔な口腔環境の維持を継続します。
他院ではインプラントが難しいといわれた場合でも、骨造成を行えば治療が可能になるケースが多くあります。お困りの方はご相談くださいね!
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