アブフラクション
- 2023年7月13日
- その他
アブフラクションとは、歯に横や斜めの咬合力(かむ力)がかかり、歯に歪みが生じ、歯頚部(歯と歯ぐきの境の部分)に応力の集中が起こり、歯の硬組織が破壊され、えぐれた状態(くびれてへこんでいるイメージです)が生じる事です。
このアブフラクションの好発部位は、上の歯の犬歯、小臼歯の表側の歯の根元に多く現れます。また、下の歯の臼歯や上下の歯の内側の歯の根元にも現れます。このアブフラクションや歯の磨耗がある方は、歯がしっかりしていて、噛み合わせが強かったり、食いしばり、歯ぎしりなどがある方に多い傾向にあります。
歯周病の原因に…
横に加わる力が、それが誘引となり歯周病が進み、歯の動揺や骨吸収につながる場合があります。治療はコンポジットレジンで修復治療し、かみ合わせの調整をしていきます。噛みしめが強い方は、マウスピースを装着することで歯や歯周組織を守ることができます。
虫歯の原因に…
また、アブフラクションは歯と歯の間に起こることもあり、細菌に汚染されればむし歯にもなってしまいます。