むし歯の再発と再治療
- 2023年1月3日
- 予防歯科・クリーニング,虫歯
むし歯の再発と再治療
昔に治療したむし歯。治療したその歯はもうむし歯にならないと思われていませんか。
実のところ歯科医院に通院される患者さんのむし歯の多くは一度あるいは複数回治療した箇所の再治療である場合が多いです。
むし歯の治療の際にむし歯菌がとりきれていなかったり、つめ物やかぶせ物のスキマがあることで、再治療を繰り返したのちに抜歯に至ることも少なからずあります。
歯科の治療は複数回になることが多いです。単に早く終わればそれでよいというものではありません。
むし歯の治療をした歯に再発したむし歯ができることを、“二次カリエス“といいます。二次カリエスは、通常のむし歯と同様に、歯磨きをしなかったり食生活などの理由からもおこりますが、先にも少しふれましたように、つめ物やかぶせ物の精度に依存することが多くありますし、むし歯菌完全にとりきれているかどうかにも関係します。かぶせ物、つめ物の精度については以前にも記載しましたので( https://idc-kodomo.com/blog/歯科医院の裏側-型取り編/)、むし歯菌をどうやって見ているのか?にふれたいと思います。
むし歯菌が完全に取りきれているかどうかの判断
これは歯科医師に大きく委ねられるポイントでもありますが、歯科医師も人間です。裸眼で菌まで完璧に見えるということはありません。そこでむし歯菌が残っていないかどうかの判断にはカリエスチェックという色で識別する薬剤や器具でむし歯を触った時の手の感覚、あるいは以前にもご紹介しましたむし歯検知器ダイアログノデントなどを用います。
・カリエスチェック(う蝕検知液)
削り取るべきむし歯菌感染層を染色する薬剤です。赤色や青色のものがあります。染まっている部分をきちんと取り除くことで、むし歯菌感染層の取り残しや削りすぎを防ぎます。私は好んで青色を用いていますが、これは歯の中の神経組織は赤くうつるため、深いむし歯であった場合に的確に識別するためです。
・手指の感覚
探針という細い歯科用器具を用いてむし歯である部位を触るとスティッキー感という独特の粘着感がします。むし歯が残されていないかどうかの判断にも重要な感覚です。
・ダイアグノデント
https://idc-kodomo.com/blog/ダイアグノデント-むし歯測定/
むし歯治療は、小さな虫歯も残さず治療し、ぴったりと継ぎ目がないように削った部分に詰め物や被せ物にて処置をすることが理想です。
二次カリエスにより最終的に歯が無くなってしまうことは誰も望んでいません。
しっかりと時間をかけて精度の高い治療をすることが最大の予防にもつながると考えています。
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