ご自身で歯周病と気づくことはできるでしょうか?
- 2023年2月13日
- 歯周病
ご自身で歯周病と気づくことはできるでしょうか?
歯周病については過去にも歯科コラムにて度々ふれさせていただいておりますが、初期の段階では、自覚症状が少ない病気です。痛みや歯の揺れが現れるのは、歯周病がある程度進行してからになります。しかし、初期の段階でも歯ぐきに何らかの症状は見られます。初期の段階でも注意すれば、歯周病の症状に気付く事ができます。
歯周病はサイレントディシーズとも
歯周病は“サイレントディジーズ(静かなる病気)“と言い表される事があります。痛みなどの目立った自覚症状が無いまま、静かに進行していくということを表しています。
歯周病は、多くの人が罹患しているにも関わらず、自分が歯周病だと自覚している人はそう多くないように思います。つまり自覚しにくい病気であるため、放置され、あれっ?と感じた時には進行しているというここもあります。
歯周病の進行と症状
歯周病は、歯周組織に炎症が起こる病気の総称です。歯周組織表面の歯肉、歯肉と歯槽骨を結びつける歯根膜、歯を支える歯槽骨で構成されています。炎症が歯肉表面だけの場合は歯肉炎、歯根膜や歯槽骨にまで広がっている場合を歯周炎と定義されます。
・歯肉炎
炎症は、歯ぐきに限局しています。歯ぐきからの出血、歯ぐきの腫れ・発赤がみられます。痛みはありません。
歯磨きの時に、歯ブラシに血がついたり、口をゆすいで吐き出した水に血液が含まれていて気がつく事があります。痛みが無いので、放置してしまいがちですが、歯槽骨がまだ影響を受けていないこの段階で適切な治療とケアを行うことが重要であると考えます。
・軽度歯周炎
炎症が歯槽骨にも広がってきます。歯肉炎と同様、歯ぐきからの出血、歯ぐきの腫れ・発赤がみられます。まだ痛みはありません。炎症が歯槽骨に広がると、歯槽骨は次第に破壊されていきます。一度破壊されてしまった歯槽骨は元に戻りません。軽度歯周炎という初期の段階では、まだ歯槽骨の破壊が進んでいないため、この段階で適切な治療とケアを行えば、歯周病の進行を食い止める事ができます。
・中程度歯周炎
炎症が更に広がり、歯槽骨の半分程度が破壊された状態です。歯ぐきからの出血、歯ぐきの腫れ・発赤の他、噛んだ時に痛みが生じる事があります。また強い口臭、お口の中がネバネバする、膿が出る、歯が揺れているといった症状がでます。その他見られる症状には次のものがあります。
歯を失わないためには、できるだけ早くに適切な治療を開始し、十分なケアを続ける事が必要です。
・重度歯周炎
炎症が更に広がり、歯槽骨の大部分が破壊された状態です。中程度歯周炎で見られる症状と同様の症状に加えて、歯が大きく揺れ、痛みが強くなります。人によっては、重度に進行するまで、ほとんど痛みを感じない方もおられます。この段階になると、歯を残すことが難しくなります。問題のない歯を確実に残すためにも、できるだけ早く受診されるべきです。
歯周病のセルフチェック方法
歯間ブラシを用います。歯間ブラシにも様々なサイズ、形態のものが存在しますが、歯間ブラシを通した際に出血するか動画は重要なチェックポイントです。出血する部位に対して、1週間ほど歯間ブラシをあてつづけたにもかかわらず、出血が治らない場合は歯周病が進行している可能性があります。また正しく使用することも重要であるため気になる方はご連絡くださいね。
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