保険の入れ歯を作り直す際のルール
- 2023年10月6日
- 入れ歯
保険治療で作った入れ歯は6カ月経たないと作り直しができないというルールがあります。これは部分入れ歯でも総入れ歯でも同様で、どの歯科医院でも保険で作ったものであれば6カ月経たないと作り直しができません。ただ、入れ歯が合わない、無くしてしまった場合はどうなるのでしょうか。今回は入れ歯を作るときの保険のルールと注意点について解説します。
保険の入れ歯は6カ月ルールがある
保険の入れ歯は6カ月経たないと作り直しができません。例えば、4月1日にお口の中に入れ歯を入れたら、10月1日以降でなければ作り直しができません。これは全国どこの歯科医院でも同じです。また、歯ぐきがやせて入れ歯の内面が合わなくなった場合、裏打ちといった作業を行うことがありますが、これも6カ月経たなければ再度行うことができません。
他の歯科医院ではどうか
中には6カ月経たない間に歯科医院を変えて新しく入れ歯を作製する方もいますが、これは避けた方が良いと考えられます。なぜなら歯科医院が国に請求するレセプトにはいつ、どこで、どのような治療を受けたかがわかるようになっているためです。
例外
以下のような場合は6カ月以内でも新しく入れ歯を作ることができます。
・抜歯をした場合
・入れ歯が破損した場合
・自由診療の場合
このような場合は新しく入れ歯を作り直すことができます。ただ、無くした場合は6カ月経つまで新しく作ることができません。この場合全額負担で入れ歯を作ることができますが、総入れ歯の場合4万円ほど必要になります。特に部分入れ歯は小さく、無くしやすいため保管する際はケースに入れるなどされておくのが良いかと思います。
かみ合わせの調整はいつでも可能
入れ歯を入れたばかりはかみ合わせが悪いといったことがあり、調整を行います。このよう場合は6カ月以内でも行え、回数にも制限がありません。入れ歯で快適に過ごすためには調整は必要不可欠なもので、入れたばかりは1週間に1度調整する必要があります。また、入れ歯を長く使っているとかみ合わせが合わなくなることもあり、そのような場合も随時調整をすることが可能です。
このように保険の入れ歯は6カ月経たないと新しく作り直すことはできないルールが設けられています。また6カ月以内に他の歯科医院で新しく作ることもできません。そのため別の歯科医院にいかれても、これはいつ作られましたかとたずねられることがあるかと思います。ただ、入れ歯は数回調整を重ねて快適な入れ歯になることが多いです。入れ歯が合わないといった場合、まずは調整を重ね様子をみられるのもひとつかと思います。