歯間ブラシで嫌なニオイ?|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

歯間ブラシで嫌なニオイ?|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

歯間ブラシで嫌なニオイ?

歯間ブラシを入れると臭いがしてくる、使った後の歯間ブラシやフロスを嗅いでみたら臭かったという経験はありませんでしょうか。歯ブラシだけでは落としきれない汚れを除去できる歯間ブラシですが、なぜ臭うのでしょうか。

歯間ブラシは、歯と歯の間(歯間)や、歯と歯ぐきの間の汚れを落とすブラシのことです。細いワイヤーの周囲に歯ブラシの毛先がついているものや、ゴム製のブラシなどが販売されているかと思います。歯と歯の間の隙間や、歯と歯ぐきの間に溜まった歯垢(プラーク)は、歯ブラシでは磨きにくく汚れが残りやすいです。実際に歯ブラシだけでは、歯と歯の間の歯垢の6割程度しか除去できないといわれています。しかし歯間ブラシと歯ブラシとを併用すれば、9割以上の歯垢を取り除けるとの報告もあるほどです。また歯と歯の間を清掃するための細い糸のことをデンタルフロスあるいは形態によっては糸ようじとよびます。こちらも歯ブラシの毛先が届かないような、歯と歯の間の清掃に特に効果的です。(歯間ブラシ / フロスについては過去の歯科ブログにて詳しく解説しておりますので、是非ご覧ください。)

歯間ブラシやフロスを使用すると、歯ブラシだけでは取り切れなかった歯と歯の間のプラークをかき出すことができます。この時に臭いの成分が拡散されるため、歯間ブラシを使うと臭いを感じることがあります。歯についた白いネバネバしたかたまりのプラーク(歯垢)は、細菌のかたまりです。お口の中で繁殖した複数の細菌のかたまりが、歯に付着しています。このプラークは、うがいでは簡単に落ちないため、歯ブラシや歯間ブラシでこすり落とす必要があります。プラーク内で増殖した細菌は、揮発性硫黄化合物(VSC)という物質ののガスを放出します。特に、歯と歯の間や歯周ポケット内のプラークには、酸素に触れることのない嫌気性菌 ( けんきせいきん )が多いため、魚が腐ったような生臭い臭いのメチルメルカプタンや、卵が腐ったような臭いの硫化水素、生ごみのような臭いのジメルサルファイドなどの臭いガスを大量に発生します。プラークの付着量が多いほど臭い原因物質をたくさん作り出し、より臭いが強くなってしまいます。また、メチルメルカプタンは、不快な臭いを放つだけでなく歯周病を悪化させてしまう側面もあります。

臭いが気になるからといって歯間ブラシを使うのをやめてしまうと、汚れが多く溜まってしまいまい、口臭が悪化してしまいます。11回など、頻繁に歯間ブラシを使用していれば汚れが溜まりにくくなり、だんだんと臭いが少なくなって気にならなくなってきます。また、歯間ブラシとマウスウォッシュと併用すると口臭対策にもなるかと思います。ちなみに歯間ブラシは、ご自身の歯と歯の間にあった適切なサイズを選び、正しく使うことがとても大切です。大きすぎる歯間ブラシを使ったり、間違った歯間ブラシの使い方をしたりすると、かえって歯肉を傷つけ歯ぐきにダメージをあたえてしまいます。