下顎埋伏智歯抜歯|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

下顎埋伏智歯抜歯|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

下顎埋伏智歯抜歯

下顎埋伏智歯かがくまいふくちしと読みます。下顎の埋まっている親知らずのことをさします。抜歯の中でも難易度がたかいものとされるため、下顎埋伏智歯抜歯をする際は特に術前の説明をさせていただいておりますので、今回はそれについて触れたいと思います。

抜歯後は23日は腫れる

下顎の水平埋伏抜歯は歯ぐきを切開し親知らずの周りの骨を削って抜きます。そのため、抜歯後は炎症が起こり抜いた側の頬が腫れます。腫れ方は個人差がありちょっと腫れる方もいれば、かなり腫れる方もいます。腫れた場合でも23日でおさまりますので安心して下さい。抜歯後に腫れる場合は異常な事ではなく体の反応なので問題ありません。痛くないのに腫れているから冷やすと逆に腫れが引きにくくなるので注意してください。

嚥下痛や開口障害が出る場合がある

親知らずは喉に近い部分にありますので炎症が喉に波及すると、ものを飲み込んだときに痛みが出る場合があります。これも数日でおさまりますので安心して下さい。また開口筋という口を開ける筋肉に炎症が波及すると口が開きにくくなります。これも少しずつ開くようになりますが、口が開きにくいからといってあまり開かないとなかなか開くようにならないのでちょっと痛くても大きく口を開ける努力はしましょう。抜歯後23日は無理しなくて大丈夫です。

下歯槽神経麻痺の可能性がある

下顎骨の中には下歯槽神経という大きな神経が走っています。通常親知らずはこの下歯槽神経と近い部分にあるため親知らずがその神経に近く根が下歯槽神経に触れていると歯を抜く時に神経を傷つける事が稀にあり、この場合歯を抜いた側の下唇にしびれが出ます。しびれが出た場合は経過観察で36ヶ月で消失する場合もありますが稀にずっと続く場合もあります。下歯槽神経と親知らずの根がかなり近い場合は当クリニックでは歯科用のCTを保険で撮影させて頂き根と神経の位置関係を確認し、患者さんときちんと相談して抜くかどうかの診断をします。下歯槽神経麻痺の確率はだいたい800人〜1000人に1人くらいと言われています。実際に神経と根がほとんど接しているようにCTで見えても麻痺が出ない場合もあり麻痺が出るかどうかは抜いてみないと分からないというのが実際のところです。そのため抜歯の同意書にも必ずこの下歯槽神経麻痺については書いてあります。親知らずをこのままにしておくデメリットと麻痺が出る可能性を天秤にかけて抜歯するかどうか判断して下さい。歯科医師もアドバイスや説明はしますが最後に決めるのは患者さんです。

舌のしびれが出る場合がある

親知らずの近くに舌神経という神経も走っています。そのため下歯槽神経麻痺より頻度は低いですが舌にしびれが出る事もあります。

親知らずの抜歯水平埋伏抜歯は保険治療です。
保険診療でレントゲンなども含めるとだいたい5000円程度になります。抜歯の難易度や薬の費用などで変わってきますがこれくらいが目安となります。下顎親知らず水平埋伏抜歯は歯科治療の中でも外科治療で小手術になります。そのため通常の抜歯よりも術前の説明が多くなりますのできちんと抜歯の仕方や抜歯するメリットデメリット、リスクなど説明を受けて納得した上で抜歯を受けていただければと思います。また抜歯も30分で抜ける事もあれば1時間くらいかかる場合もあります。手術ですので絶対にこの時間で終わるという処置ではありません。時間に余裕を持って抜歯を受けてくさい。

抜歯後は数日は腫れますので腫れても大丈夫なように時間的にも気持ち的にも余裕あるときを選んでいただけたらと思います。

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