金銀パラジウム合金という金属|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

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金銀パラジウム合金という金属

金銀パラジウム合金という金属

唐突ですが、パラジウムという金属をご存じでしょうか。パラジウムは金銀パラジウム合金として歯科治療に使用される金属です。歯にクラウンとしてかぶせたり、インレーとしてつめたりする銀色の合金で、略して金パラと呼ばれています。
金パラは1961年に国民皆保険が導入された際に、安価であったため使用され、あまり歯科医学的には積極的に推奨できないような代用合金でありました。この金属に含まれる成分は、金12%、パラジウム20%、銀50%、銅16%、その他2%という構成になっています。

お口の中は、意外と過酷な環境です

お口の中はあたたかいものからつめたいものまで、または酸っぱい酢酸やクエン酸、甘い、辛い、様々な物質が通り過ぎて行く過酷な環境にあります。このような過酷な環境に耐えられる合金は科学的、生物学的に安定した金合金や貴金属合金あるいはセラミックしかありません。

世界中で推奨して使用されているのは日本だけ

日本人の口腔内に多く使用されている保険の銀歯の材料が12%金銀パラジウムという金属です。実は、世界の中で日本でしか使用されていません。この合金は、銀が腐食しやすい金属なので、銀の耐蝕性を補うために金を使い、またさらに、銀のもろさを補うためにパラジウムを使っています。このように複数種類の金属をブレンドしたものを合金といいます。

パラジウムという金属は体によくない

しかしパラジウムという金属は、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では約半数の人に陽性反応が出てしまうものです。ドイツやスウェーデンでは、保健省が歯科業界に対して幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と水銀・銀アマルガム合金を使用しないという勧告を行なっています。

医療先進国では使用されない

ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮してパラジウムフリー(パラジウムを含まないということ)の金属を使うことを強く推奨しており外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでもこの金属はパラジウムを含みませんと言う事をわざわざ明記している程パラジウムは身体に良くないと広く認識されています。

見えない所で気づかずに進行する可能性

一見問題なさそうでも、金属は不透明で中が見えないため外してみるとむし歯やその他の問題が進んでいることがよくあります。

 現在ではお口の状況にもよりますが、1番奥の歯以外は金属物のつめ物やかぶせ物を使用しなくてもよくなりました。気になる方はご連絡くださいね。

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