麻酔が効かない原因|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

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麻酔が効かない原因

麻酔が効かない原因

「歯科医院で治療したら、いつもは麻酔が効くのに、麻酔が効かないこともあった」

そんな経験がある方もおられるのではないでしょうか。これにはいくつかの理由が考えられます。

 一番良くあるのが、歯が痛くなってから歯医者さんに行った場合で、なおかつ痛い歯が下の奥歯です。まず、どなたでもそうですが、歯の麻酔が効きやすい場所、効きにくい場所、というのがあります。上顎は効きやすく、下顎は効きにくい。前歯は効きやすく、奥歯は効きにくい。このような傾向があります。このように差があるのは人間の身体の構造のためです。

 そしてもう1つ、麻酔が効く・効かない、を左右する決定的な要素があります。

それは炎症の度合いです。

たとえば親知らずが腫れて痛い、という場合。この場合、親知らずの周りには、すでに炎症が起きていて、しかもその炎症は急性的なものです。痛みが出ているからです。この炎症にも程度があります。炎症の範囲が小さいのか?それよりも大きい、歯2本分にまたがる範囲の炎症なのか?歯5本分にまたがる範囲の大規模な炎症なのか?この3つの例だけでも、炎症の程度にかなりの差があることが想像つきますでしょうか。炎症の程度が小さく、慢性炎症ならば、麻酔は効きやすいです。逆に、炎症の程度がとてもひどく、しかも急性炎症ならば、麻酔しても効かないです。このように麻酔が効く・効かないを左右する要素というのは意外とあり、いつでもどこでも、一律に麻酔が効く、というわけではありません。

 まとめていきますと、麻酔が効かない・効きづらいという場合に、考えられるのは

1.痛みや腫れが今現在、強く出ている場合
2.下顎の奥歯
3.痛みを強く感じやすい状態になってい

 ということとなります。

特に下顎の奥歯については解剖学的な理由であることがあげられます。解剖学的な理由とは奥歯よりも前歯のほうが顎の骨が薄いこと、下の顎よりも上の顎の方が顎の骨が薄く、密度が低いことなどです。下の奥歯はその周囲が分厚い皮質骨(ひしつこつ)で覆われていいます。そのためなかなか麻酔薬が浸透せず、効きにくいということになります。

 歯科医院での麻酔の仕方にもいくつか方法があり、症状に応じて使い分けたり併用し、できるだけ痛くないよう配慮しています。

余談ではありますが、上の前歯は意外と麻酔に気をつかいます。これは痛点と呼ばれる痛みを感じやすいポイントが一番多く集まっているという理由です。

 痛みを無くすための麻酔であるため、その麻酔が極力痛みのないよう心がけています。

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