歯科で使用する糸
- 2023年3月28日
- 口腔外科
歯科で使用する糸
インプラント手術や抜歯などの外科治療をした時には傷口を適宜縫い合わせる場合があります。これを縫合(ほうごう)といいます。縫い合わせるので、糸を使用するわけですが、縫合する時に使用するこの糸にもいろいろな種類があり、用途によって使い分けています。
そこで今回は縫合に使う糸について解説します。
縫合で使う糸の種類
前述しましたように、インプラント手術や抜歯をした際の傷口を縫合する糸にもいろいろな素材があります。
素材でいいますとシルク、ナイロン、ポリエステルのものがあります。
また使用頻度は低いですが、一定期間が経過すると体の中に吸収される吸収性の縫合糸などもあります。これは傷口が治癒する期間は固定することができて、徐々に時間が経つと加水分解などで吸収されます。
これに対しいわゆる溶けない糸のことを非吸収性といい、比較的長い期間傷口を固定する必要がある場合に使用し、こちらの使用頻度の方が圧倒的に高いです。インプラントや抜歯をする時にはこちらの吸収しない糸を用い、傷口
が固定したのを確認してから糸を抜く処置が必要になります。
縫合糸の太さ
縫合糸にも糸の太さがあります。太い方がしっかり固定することができますが、見た目が見えやすく、汚れがくっつきやすいです。インプラントで治療する際などは汚れが極力つきにくく、細いものを用いることが多いです。専門的なお話になりますが、糸の太さは1-0、2-0、3-0といったように表され、数字が大きくなるごとに細くなっていきます。つまり1ー0が1番太いということです。
針つき滅菌糸
針に糸をつける方法もありますが、初めから針に糸が通っていてすぐに使用できるものが多いです。手術中の時間のロスを少なくし、スムーズに治療ができます。
縫合中に注意すること
例えばインプラント手術が終わって縫合している期間はインプラントが初期固定をする大切な
期間です。傷口がある程度治癒するまで、刺激の強い辛いものや極端に熱いものなどは避けられたほうがよいかと思います。また、激しくうがいをされますと、傷口の負担になるので軽くうがいするよう心がけてください。また手術から日にちが経ってくると粘膜の腫れが徐々におさまり、糸がだんだんと緩んできて、わずらわしさを感じられるとおもいますが、ご自身で切ったり、ひっぱったりはなさらないでください。傷口の感染のもととなる場合があります。
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