歯の後ろから歯が生えてきた・・・
- 2023年3月14日
- 小児歯科
歯の後ろから歯が生えてきた・・・
子供の歯の裏から歯がはえてきました!とよく相談をうけます。今回は、乳歯が永久歯の後ろから生えてきたらどうすればいいのかということについて解説します。
子供の歯はだいたい6歳前後から乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。生え変わりの時期に、下の前歯でよく見られるのですが、乳歯が抜けずに後ろから永久歯が生えてくることがあります。
お子さんの歯が重なって生えてきてしまったら、すぐに抜いた方が良いのか?そのまま放っておいても問題ないのか?このままにしておくと歯並びが悪くなってしまうのではないか?などと不安に感じられる保護者様も多いかと思います。
乳歯はどうやって抜けるのか
まず、乳歯が抜ける仕組みについて説明します。
・乳歯の根本付近(顎の骨の中)で永久歯が成長します
・永久歯が大きく成長し、乳歯の根っこを溶かす細胞が作られます
・永久歯が乳歯に触れると、乳歯の根っこを溶かしながら上へ出てこようとします
・だんだんと乳歯の根っこが短くなり、グラグラ揺れはじめます
・グラグラが大きくなり、自然に抜けます
このように自然に乳歯が抜ければ問題はありません。
ですが、先に記載しましたように乳歯が抜けずに永久歯が生えてきてしまう場合があります。
乳歯が抜けずに後ろから永久歯が生えてきたら抜くべきか
もし後ろから永久歯が生えてきてしまっても、乳歯がグラグラしていれば経過を見ているうちに抜けてしまう事が多いです。
抜けてからは、舌の押し出す力で外側へ、唇に押される力で内側へ移動し正常な位置へ並んでいきますので、内側にそのまま留まってしまうしまうのではないか?という心配はありません。しかし、永久歯が生えるスペースがなく、正常な位置に移動してこない場合もあります。
顎が成長してくるに従って、だんだんと移動してくる場合もありますが、歯列矯正が必要になる場合もありますので、気になるようであれば歯科医院へ相談されるのをお勧めします。
また、永久歯が生えてきているのに全然グラグラしてこない場合は、乳歯の根っこが長く残っている可能性があります。
グラグラしているが抜けずに残っていて、お子さんが痛がっていたり、食事をする際に支障をきたしている場合は抜歯をおすすめすることもあります。
もし乳歯の後ろから永久歯が生えてきてしまっても、初めのうちは経過観察をして問題がない場合がほとんどです。定期的に、お子さんの前歯の状態(乳歯の揺れ具合や永久歯がどのくらい成長しているか)をチェックしてみてください。
なんだか心配だと思われる方はお気軽にご連絡くださいね!
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