気になる海外の歯科事情

私事ですが、海外の歯科の先生とお会いする機会がありましたので、今回は海外の歯科事情について触れたいと思います。

日本と比較すると、国にもよりますが、欧米では予防歯科の意識が高いという特徴があります。日本でも予防歯科の重要性は知られていますが、だんだんと浸透しているといった状況です。

ではなぜ予防歯科が重要視されているのか？それは皆保険制度の有無にあります。諸外国には、日本のような国民皆保険制度のような制度が存在しない国があります。先進国の中ではアメリカが有名ですね。もちろん保険自体はありますが、ランクにより受けられる治療内容や保障内容が異なります。例えばアメリカの場合だと、虫歯治療だけで10万円以上の治療費がかかることも普通で、日本では考えがたいことです。

そのため高額な歯科治療費をかけたくないがために、その前の段階で抑えるための予防歯科がひろく受け入れられています。

また、諸外国では歯並びの良さは意識されやすい事項です。

噛み合わせの乱れからくるむし歯や歯周病の予防という捉え方もありますが、見た目の悪さを改善するという目的が大きいです。

例えばドイツの場合、公的保険制度はありますがカバーされる歯科治療の内容はあまり多くないようです。つまり保険でできる範囲が少ないということです。ですので、それなりの水準の治療を受けたい場合、民間の保険に加入する必要があります。一方、スウェーデンでは、保険治療にてかなり高い水準の歯科治療を受けられます。

またイギリスでも皆保険のような制度があるようですが、これで歯科治療を受ける場合は数日～数ヶ月待たされるようです。速やかに治療を受けたい場合、予約が空いている歯科医院を探すか、自費診療で治療を受ける必要があるようで、こればっかりはなんとも言えません。

そうした事情がある中で、日本の歯科治療はかなり恵まれていると言えるのではないでしょうか。皆保険制度により、虫歯や歯周病の治療は保険適用内でそれなりの水準の治療が受けられます。自費診療の場合であれば患者さんの希望をより高い水準で叶えられる高品質な治療を受けることもできます。

国によって受けられる歯科治療は様々のようですが、私としては安定して高水準の歯科医療を提供したいと思います！

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