気になる子どもの歯の外傷|【公式】いしだ歯科・小児歯科クリニック|住吉区の歯医者・小児歯科

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歯科コラム

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気になる子どもの歯の外傷

気になる子どもの歯の外傷

こけて歯をうった、ぶつけた、など子どもの歯の外傷はよくあります。可能な限り早めの来院をおすすめします。歯の外傷は、乳歯は1~2歳頃、永久歯は7~8歳頃に多く起こると言われています。乳歯の場合は自分で歩けるようになる頃で、日常生活で転倒した場合に多く起こります。永久歯の場合はスポーツや事故、歯の外傷の大きな原因となっています。いずれにしても、歯の外傷は前歯に起こることが多く、見た目にも関わる部分ですので気にされることも多いと思います。歯の外傷は早めの適切な対処によって良い治療結果が得られることが多いです。

外傷で起こること

1.歯が欠ける

・亀裂が入る
・少し欠ける(神経に達していない状態)
・大きく欠ける(神経が露出している状態)

2.歯根が折れる

・歯根の深い部分で横方向に折れる
・歯冠(歯の頭の部分)から歯根にかけて縦に折れる

3.歯が脱臼する

・歯の打撲
・歯が揺れる
・歯の位置がずれる
・歯が脱落する

治療法

1.歯が欠ける

・亀裂が入る:基本的に経過観察とし、しみたりするようであればしみ止め薬を塗布します。
・少し欠ける(神経に達していない状態):かけた部分のみを歯科用充填材で治します。
・大きく欠ける(神経が露出している状態):神経が露出していても外傷から時間があまり立っていなければ神経を取らなくて済む場合があります。1日以上の時間が経っている場合は神経を取ることとなります。

2.歯根が折れる

・歯根の深い部分で横方向に折れる:動いている歯を固定する必要があります。固定は両隣の歯を支えとし、2~3ヶ月ほど接着剤でしっかりと固定し、安静にした状態を保ちます。前歯でフランスパンなどを噛みちぎるような行為は控えていただきます。神経が分断されて感染が起こってしまっている場合には、神経の処置が必要となります。
・歯冠から歯根にかけて縦に折れる:縦に割れている場合は抜かなければならない可能性が高くなります。極力固定し保存できるように努めます。

3.歯が脱臼する

・歯の打撲:基本的に経過観察とします。打撲の程度により歯の神経が死んでしまい、変色することがあります。そのような場合は神経の処置が必要です。
・歯が揺れる:著しく歯が揺れていたり、痛む場合は隣の歯と固定をします。後々神経の処置が必要な場合もあります。
・歯の位置がずれる:正しい位置へ歯を戻し、隣の歯と固定します。神経の処置が必要な場合があります。神経が死んでいる兆候が見られれば神経の治療をします。
・歯が脱落する:抜けた歯を牛乳などにつけ(水道水は良くないです)歯科医院に持ってきてください。この場合は時間が勝負です。元に戻して固定しますが、早ければ早いほどその後の結果が良いものとなります。神経の処置が必要な場合があります。

怪我をされて歯にも影響がある場合は保護者様もびっくりされることと思いますが、主に歯の問題が大きい場合には速やかに歯科医院に来院してください。時間が経っていないほど、歯を残せる確率は高くなります。

また外傷の場合は特に念入りに経過を見ていく必要があります。大切な前歯が(※奥歯のこともありますが)大きな問題を抱えないように努めていきたいと思います。

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