電動歯ブラシの種類と正しい使い方
- 2022年12月22日
- 予防歯科・クリーニング,歯周病
電動歯ブラシの種類と正しい使い方
診療中、患者さんに正しい歯磨きをお伝えさせていただく際、ご自宅で使用されているものをお持ちいただく場合があります。そんなとき電動歯ブラシを持ってこられる患者さんも多くおられます。今回は電動歯ブラシについて説明します。
電動歯ブラシはブラシの部分が高速で振動し、歯の汚れを取り除く製品です。特徴は一定の圧力と速度で歯磨きができ、手用のものとは異なり、こする必要はありません。
電動歯ブラシの種類
・振動式歯ブラシ : ヘッド部分が振動してプラークを落とす
・回転歯ブラシ : ヘッド部分が高速回転してプラークを落とす、毛の部分は円形
・音波歯ブラシ : 音波の高速振動でブラシの毛先が接していない、200~300Hzの音波振動で、毎分2~4万回振動
・超音波歯ブラシ : 口の中の水分を利用し振動を発生、超音波で歯垢の一部を破壊して汚れを落とす、毎分約120万回、2万Hz以上の振動数
電動歯ブラシのメリット
・清掃効率がよい
手動で磨くことに比べ、掃除の効率が上がります。また、手を使って磨くときには届かなかった場所、たとえば歯の根本にある歯周ポケットの中も掃除可能です。
・簡単に使える
電動で勝手に振動するため、使い方さえ間違わなければどの年齢層の方でも簡単に効率の良い歯磨きができると思います。
ゴシゴシこするというより、歯の面にあてるというイメージですので、力のない子どもさんやご高齢の方も使用しやすいです。
・歯にかかる力を一定にできる
電動歯ブラシは電気の力で動くため、軽く支えるように持つだけで一定の圧力をかけて磨くことが可能です。
デメリット
・高額なものもある
・充電や電池が必要
といったところでしょうか。
交換用ブラシも手用の歯ブラシと比較すると高額となります。
選び方としては、サイズが合致しているかどうかは重要なポイントです。毛先の部分は様々な形態のものが販売されていますが、各メーカーによってサイズや形は異なります。サイズが合わずに、奥歯の奥にまで届いていない!となるとよくありませんので、サイズ選びは慎重になさってください。
正しい使い方
・歯の表面 : 歯の表面に歯ブラシを垂直に当て、振動が伝わるようにします。このとき、力強くブラシを押し当てる必要はありません。やさしくおくイメージです。
・歯と歯茎の境目 : 歯と歯ぐきのきわにはは歯周ポケットと呼ばれる溝があります。最も電動ブラシの効果を発揮できるポイントでもあります。ブラシは約45度で斜めに当てます。ブラシが歯周ポケットに入りこむことで、ポケット内の汚れも効率的に除去します。
・噛む面 : 上下の歯が噛み合わさるところは、毛先を垂直に当てます。噛む面は山と谷からなりますが、細い溝まで毛先があたります。
電動歯ブラシは非常に便利で、正しく使用することで、効率的にプラークを除去できます。ただし研磨剤の多く含まれるような歯磨き粉と併用すると、歯の表面が磨かれすぎて、時としてしみることがあります。電動ブラシを用いる時は歯磨き粉はなしでもよいと思います。歯磨き粉を使用される場合は研磨剤の配合されていないものがよいです。
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