味覚と舌の関係性は?
- 2022年11月25日
- 予防歯科・クリーニング
味覚と舌の関係性は?
お口は味覚を感じる組織です。
もっと細かくいいますと、味覚は舌で感じていますが、この味は5つに分類されています。
味覚の分類
・甘味 ( かんみ ) : ごはんやパン、麺類や甘いお菓子などに多く含まれる糖は、エネルギー源としての信号であり、日々エネルギーを消費して活動している我々は甘味のある食べ物を欲します。
・塩味 ( えんみ ) : 塩に含まれる塩化ナトリウムは、ミネラルとしての信号であり、体内のミネラルバランスを整えるために、塩味のある食べ物を欲するように体が備わっています。
・酸味 ( さんみ ) : レモンやお酢などに含まれている酸は、腐敗を示す信号であり本能的には、これは食べてはいけないという危険信号です。しかし経験則により食べられるものとそうでないものを判別しています。
・苦味 ( にがみ ) : ピーマンやゴーヤ、緑茶やコーヒーなどに感じられる苦味は、毒物を示す信号です。こちらも本来は危険信号ですが、経験則により食べられるものとそうでないものを判別しています。
・うま味 ( うまみ ) : 5つの中で1番想像しにくい味です。昆布やかつお節、トマトやきのこなどに含まれます。これはアミノ酸を示す信号で、体にとって大切な栄養素のひとつでもあります。
これら5つの味のバランスによって食べ物の味が決まり、また食べて大丈夫なのか、ということを脳で判断しています。
そしてこれらの味は舌の味蕾(みらい)という器官で感じます。舌を出して表面をよく見ると、細かなブツブツがあります。これが味蕾です。
赤ちゃんと大人の味蕾を比較すると、歳をとるにつれて味蕾は減少すると研究で報告されています。
歳をとると濃い味のものを欲する理由の一つなのかもしれません。
舌の汚れについて
歯と同様に舌にも汚れがつきます。これを舌苔(ぜったい)といいます。
鏡でご自身の舌を見ると、白い汚れが付いていることはないでしょうか?
舌ブラシといった舌を磨く専用のブラシも販売されており、使用されている方もおられるのではないでしょうか。
舌の清掃方法
舌ブラシにはスポンジタイプのものや歯ブラシのような毛のタイプのもの、ゴム質のものなど様々あります。
あまり大きなものを使用されますとオエッとなることもありますので、ご自身にあった大きさや素材のものを選ぶとよいです。ゴム質のものは磨く感覚もやさしく初めての方にはおすすめです。ブラシタイプのものは除去効率がよいといえます。
ポイント① 舌をベーっと突き出します
ポイント② 奥から手前に引くように水などで湿らせたブラシをあてます
ポイント③ やさしい力で左サイド、中央、右サイドと順に約5回なでます
ポイント④ ゴシゴシと力強くこすらない
舌の清掃は1日1回で十分とされています。汚れをおとすとなるとついつい力が入ってしまいますが、舌はデリケートな柔らかい組織です。決して力を入れずやさしい力でなでてください。また表面の白っぽいものを全てとろうとする必要はありません。
歯の清潔、舌の清潔は食べ物本来の味を感じられることと思います。やったことないという方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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